巻10−2354   旋頭歌   作者: 柿本人麻呂歌集より


  
項目 内容
原文 健男之 念乱而 隠在其妻 天地 通雖光 所顕目八方
訓読 太夫の 思ひ乱れて 隠せるその妻 天地に 徹り照るとも 顕れめやも
仮名 ますらをの おもひみだれて かくせるそのつま あめつちに とほりてるとも あらはれめやも
参考

・太夫:(ますらお)すぐれた男子


二口解釈

・優れた男子の思いが乱れて隠した妻は、天地を光がすべて照らしても現れることはないだろう