巻14−3358  相聞   作者: 東歌


  
項目 内容
原文 佐奴良久波 多麻乃緒婆可里 古布良久波 布自能多可祢乃 奈流佐波能其登
訓読 さ寝らくは 玉の緒ばかり 恋ふらくは 富士の高嶺の 鳴沢のごと
仮名 さぬらくは たまのをばかり こふらくは ふじのたかねの なるさはのごと
参考

・鳴沢:富士山の鳴沢(岩石の落下が轟音のように鳴る沢)


二口解釈
・寝た時は 玉の緒程に 短くも 恋する心 鳴沢のごと激しき


・鳴沢や 石の音の如き 恋心