巻14−3496  相聞   作者: 東歌


  
項目 内容
原文 多知婆奈乃 古婆乃波奈里我 於毛布奈牟 己許呂宇都久思 伊弖安礼波伊可奈
訓読 橘の古婆の 放髪が 思ふなむ 心愛し いで吾れは行かな
仮名 たちばなの こばのはなりが おもふなむ こころうつくし いであれはいかな
参考

・橘:地名、現在の川崎市、横浜市付近
古婆:地名、未詳
放髪:髪を分けた女の子

二口解釈
・橘の 古婆の少女が 我を思う 心可愛いく 我会いに行く


・我を思う 少女に会いに 我は行く