巻14−3503  相聞   作者: 東歌


  
項目 内容
原文 安斎可我多 志保悲乃由多尓 於毛敝良婆 宇家良我波奈乃 伊呂尓弖米也母
訓読 安斎可潟 潮干のゆたに 思へらば うけらが花の 色に出めやも
仮名 あせかがた しほひのゆたに おもへらば うけらがはなの いろにでめやも
参考

・安斎可潟:地名。所在不明。
・うけら:菊科の多年草。花に掛かる枕詞。

二口解釈
・わが恋が 潮干の潟のように ゆったりなら  うけらの花のように 顔には出まじ


・恋心 ゆったり持てば 顔に出ず