巻15−3653   作者: 不詳


  
項目 内容
原文 思可能宇良尓 伊射里須流安麻 伊敝妣等能 麻知古布良牟尓 安可思都流宇乎
訓読 志賀の浦に 漁する海人 家人の 待ち恋ふらむに 明かし釣る魚
仮名 しかのうらに いざりするあま いへびとの まちこふらむに あかしつるうを
参考
・筑紫の館に着いて遥かに故郷を望み、悲しんで作る歌。
・志賀:福岡県粕屋郡志賀町志賀島


二口解釈
・家の人が恋して待っているのに、志賀の浦で漁をする漁師は夜を明かして漁を釣る。


・夜明かして 家人を置いて 釣りをする