巻15−3654   作者: 不詳


  
項目 内容
原文 可之布江尓 多豆奈吉和多流 之可能宇良尓 於枳都之良奈美 多知之久良思母
訓読 かしふ江に 鶴鳴き渡る 志賀の浦に 沖つ白波 立ちし来らしも
仮名 かしふえに たづなきわたる しかのうらに おきつしらなみ たちしくらしも
参考

・筑紫の館に着いて遥かに故郷を望み、悲しんで作る歌
・かしふ江:福岡県香椎にあり入り江

二口解釈
・かしふ江を鶴が鳴いて飛んでいく、志賀の浦に白波が立って来たようだ

・かしふ江を 鶴が鳴き飛ぶ 沖は白波