巻15−3698  遣新羅使歌 作者: 新羅使


  
項目 内容
原文 安麻射可流 比奈尓毛月波 弖礼々杼母 伊毛曽等保久波 和可礼伎尓家流
訓読 天離る 鄙にも月は 照れれども 妹そ遠くは 別れ来にける
仮名 あまざかる ひなにもつきは てれれども いもそとほくは わかれきにける
参考

・対馬の浅茅の浦に着いて船泊まりしたときに、順風を得ず泊まること五日になった。ここに風景を遥かに仰ぎ、夫々悲しみの心を述べて作る歌。

二口解釈
・遠く離れたこの地にも月は照っているが、妻とは遠く離れた所に別れて来てしまった


・月照るが 妻とは遠く 離れけり