巻15−3703  遣新羅使歌 作者: 新羅使・大蔵麿


  
項目 内容
原文 多可思吉能 宇敝可多山者 久礼奈為能 也之保能伊呂尓 奈里尓家流香聞
訓読 竹敷の うへかた山は 紅の 八入の色に なりにけるかも
仮名 たかしきの うへかたやまは くれなゐの やしほのいろに なりにけるかも
参考

・竹敷の浦に船泊まりしたときに、夫々心思いを述べて作る歌
・竹敷:対馬市美津島町竹敷
・うへかた山:竹敷の城山
・八入:染汁に何回も入れて濃く染めたもの

二口解釈
・竹敷の城山は何回も染めたような濃い紅色になっている


・紅に 濃く染まりける うへかた山