巻16−3818 雑歌  作者:河村王


  
項目 内容
原文 朝霞 香火屋之下乃 鳴川津 之努比管有常 将告児毛欲得
訓読 朝霞 鹿火屋が下の 鳴く蛙 偲ひつつありと 告げむ子もがも
仮名 あさかすみ かひやがしたの なくかはづ しのひつつありと つげむこもがも
参考
鹿火屋:田に鹿が来ないように松明をたく小屋。
・河村王、宴の時はまずこの歌を琴に合わせて歌い、次の他の行をおこなった。


二口解釈
・朝霞の鹿火屋の下で蛙が鳴くように、だれかが私に恋していると人知れず告げる人はいないものか。


・恋を告ぐ 蛙はいぬか 鹿の火屋