巻16−3822  雑歌   作者: 不詳


  
項目 内容
原文 橘 寺之長屋尓 吾率宿之 童女波奈理波 髪上都良武可
訓読 橘の 寺の長屋に わが卒宿し 童女放髪は 髪あげつらむか
仮名 ひともなき むなしきいへは くさまくら たびにまさりて くるしかりけり
参考

・橘の寺:奈良県高市郡明日香村にあったと伝えられる橘寺
・長屋:細長い家

二口解釈
・橘寺の長屋に私が連れて行って寝た童女は、年頃になって子どもの髪型から大人の髪型に変えただろうか。


・我と寝し 童女は髪を 結い上げし