巻16−3841  有由縁雜歌 作者: 大神朝臣


  
項目 内容
原文 仏造 真朱不足者 水渟 池田乃阿曽我 鼻上乎穿礼
訓読 仏造る 真朱足らずは 水たまる 池田の朝臣が 鼻の上を掘れ
仮名 ほとけつくる まそほたらずは みづたまる いけだのあそが はなのうへをほれ くるしかりけり
参考
・真朱:硫化水銀の古名。金を混ぜて仏像の鍍金することに用いたという。
・水たまる:池の枕言葉
・大神の朝臣が池だの朝臣を笑って作る歌。

二口解釈
仏像を作るときに真朱が不足したときは、池田朝臣の赤い鼻を掘って真朱の足しにしろ


・赤鼻を 掘りて足りない 朱に使え