巻16−3854 雑歌  作者:大伴家持


  
項目 内容
原文 痩々母 生有者将在乎 波多也波多 武奈伎乎漁取跡 河尓流勿
訓読 痩す痩すも 生けらばあらむを はたやはた 鰻を捕ると 川に流るな
仮名 やすやすも いけらばあらむを はたやはた むなぎをとると かはにながるな
参考
・痩せた人を笑う歌。
・石田老という人が居た。字は石麿という。所謂「仁敬」という人の子である。老人となって体はひどく痩せた。多く食べても体は飢饉に似ている。それゆえ、家持がこの歌を作って戯れ笑った。

二口解釈
・生きてさえ居ればどんなに痩せていても良いだろう、ウナギを捕まえようとしてうっかり川に流されるないように。


・痩せたとて 川に流るな ウナギ捕り


キーワード
嘲笑、旅


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