巻18−4077  雑歌   作者:大伴家持


  
項目 内容
原文 和我勢故我 布流伎可吉都能 佐久良婆奈 伊麻太敷布売利 比等目見尓許祢
訓読 我が背子が 古き垣内の 桜花 いまだ含めり 一目見に来ね
仮名 わがせこが ふるきかきつの さくらばな いまだふふめり ひとめみにこね
参考

・大伴池主の物につけて思い起こす(巻18-4073)に答え、かって遷任した旧宅の西北隅の桜の木を詠う歌。


二口解釈
・貴方が以前住んでいた古い屋敷の桜の花は未だ蕾のままである、一目見に来られよ。


・蕾でも 一目見に来ね 桜花


キーワード
桜の歌、春の歌、天平20年、富山県、高岡市


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