巻20−4332    作者:防人


  
項目 内容
原文 麻須良男能 由伎等里於比弖 伊田弖伊気婆 和可礼乎乎之美 奈気伎家牟都麻
訓読 大夫の 靫取り負ひて 出でて行けば 別れを惜しみ 嘆きけむ妻
仮名 ますらをの ゆきとりおひて いでていけば わかれををしみ なげきけむつま
参考
・靫:矢を背負うために入れる器


二口解釈
・丈夫が矢を束ねた器を背負って防人として出発して行けば、その妻は別れを惜しんで嘆き悲しんだであろう。


・防人や 泣く妻置いて い出にけり


キーワード
防人の歌、天平勝宝7年、2月


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