巻3−416  雑歌   作者: 大津皇子


  
項目 内容
原文 百伝 磐余池尓 鳴鴨乎 今日耳見哉 雲隠去牟
訓読 ももづたふ 磐余の池に 鳴く鴨を 今日のみ見てや 雲隠りなむ
仮名 ももづたふ いはれのいけに なくかもを けふのみみてや くもがくりなむ
参考
・大津皇子が処刑され亡くなる時、磐余の池の堤で涙を流して詠んだ歌。
・ももづたふ:枕言葉 
・磐余:地名、奈良県桜井市石村?

二口解釈
・池で鳴く 鴨を見るのは 今日のみぞ この後我れは 雲に隠れる


・池の鴨を 今日のみ見てや 雲隠り