巻3−446  雑歌   作者: 大伴旅人


  
項目 内容
原文 吾妹子之 見師鞆浦之 天木香樹者 常世有跡 見之人曾奈吉
訓読 わぎも子が 見し鞆の浦の むろの木は 常世にあれど 見し人ぞなき
仮名 わぎもこが みしとものうらの むろのきは とこよにあれど みしひとぞなき
参考

・天平二年、大伴卿(大伴旅人)が京に向かって上道するとき、作る歌


二口解釈
・妻と見た 鞆の浦辺の むろの木は 今なおあるが 見た妻は亡し


・むろの木は 残りてあるが 妻は亡し