巻3−447  挽歌   作者: 大伴旅人


  
項目 内容
原文 鞆浦之 礒之室木 将見毎 相見之妹者 将所忘八方
訓読 鞆の浦の 礒のむろの木 見むごとに 相見し妹は 忘らえめやも
仮名 とものうらの いそのむろのき みむごとに あひみしいもは わすらえめやも
参考

・天平二年十二月、太宰師大伴卿、京に向かいて上道する時作った歌。
鞆の浦:広島県福山市の海岸

二口解釈
・妻と見た 磯のむろの木 見るたびに 供に見た妻 忘れられめや


・むろの木を 相見し妻は 忘れられず