巻3−461  挽歌   作者: 大伴坂上郎女


  
項目 内容
原文 留不得 壽尓之在者 敷細乃 家従者出而 雲隠去寸
訓読 留め得えぬ 命にしあれば 敷栲の 家ゆは出でて 雲隠りにき
仮名 とどめえぬ いのちにしあれば しきたへの いへゆはいでて くもがくりにき
参考

・天平七年、新羅から帰化し大伴卿の家で居住していた尼、理願が死去したことを悲しんで作った歌(長歌)の反歌。


二口解釈
・人の寿命があるのを留めることが出来ないので、家を出て雲の中に隠れてしまった。


・留められず 雲に隠れけり 尼理願