巻3−464  雑歌   作者: 大伴家持


  
項目 内容
原文 秋去者 見乍思跡 妹之殖之 屋前乃石竹 開家流香聞
訓読 秋さらば 見つつ偲へと 妹が植ゑし 屋前の石竹 咲きにけるかも
仮名 あきさらば みつつしのへと いもがうゑし にはのなでしこ さきにけるかも
参考

・天平十一年夏六月、大伴家持亡くなった女性を悲しみ、石畳の上のナデシコを見て作る歌。


二口解釈
・秋になったら、この花を見てくれと妹が家の前に植えたナデシコの花が咲いている

・妻植えた 形見のナデシコ 咲にけり