巻3−465  挽歌   作者: 大伴家持


  
項目 内容
原文 虚蝉之 代者無常跡 知物乎 秋風寒 思努妣都流可聞
訓読 うつせみの 世は常なしと 知るものを 秋風寒み 偲ひつるかも
仮名 うつせみの よはつねなしと しるものを あきかぜさむみ しのひつるかも
参考

・家持が亡くなった妾を悲しみ、月移りて後、秋風を悲しみ嘆いて、家持が作る歌。


二口解釈
・この世が無常なものとは知っているが、秋風が寒く、亡き妻を思い出している。


・妻偲ぶ 世は常なしや 秋の風