巻6−964  雑歌   作者: 大伴坂上郎女


  
項目 内容
原文 吾背子尓 恋者苦 暇有者 拾而将去 恋忘貝
訓読 わが背子に 恋ふれば苦しい 暇あらば 拾いて行かむ 恋忘貝
仮名 わがせこに こふればくるし いとまあらば ひりひひてゆかむ こひわすれがひ
参考

・大伴坂上郎女が都に戻る途中の海路で詠んだ歌。
(大伴坂上郎女は旅人の妻が他界した後、大宰府に旅人の家事を行なっていた)


二口解釈
・我が夫に 恋すれば苦し 暇あれば 拾って帰ろう 恋忘れ貝


・苦しい恋 拾って帰ろう 恋忘れ貝