2月の歌

今月は、冬と春の境の月。雪が消えて梅の花が咲く季節となりました。風も暖かい風に変わって行きます。春を待ちつつ雪を楽しむ、そう思える歌を探して見ました。

梅の花 香をかぐはしみ 遠けども 心もしのに 君をしぞ思ふ

梅の花の香がいい、その香のようなあなたを恋しく思う。
4500首ある万葉集で梅の香について詠んだ歌は、
この歌一首だけだそうです。
(歌をクリックすると解説文を見ることが出来ます)



うちなびく 春とも著く うぐひすは 植木の木間を 鳴き渡らなむ

周囲が春めいてきた、鴬よ、鳴き渡って
春を知らせて欲しい。
春を待ち望んで詠んだ歌。
(歌をクリックすると解説文を見ることが出来ます)



松蔭の 浅茅の上の 白雪を 消たずて置かむ ことはかもなき

松の木陰の茅に雪が残っている。
消さずに置く方法はないだろうか。
茅に残る雪に名残を惜しんで詠んだ歌。

(歌をクリックすると解説文を見ることが出来ます)



ぬばたまの 今夜の雪に いざ濡れな 明けむ朝に 消なば惜しけむ

今夜の雪にさあ濡れよう、夜明けに雪が
消えてしまったなら惜しい。
雪と戯れ、冬を楽しんで詠んだ歌。

(歌をクリックすると解説文を見ることが出来ます)



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