12月の歌
今月は、冬をイメージ出来る歌を選びました。万葉集には師走、年の暮れ、年の瀬、など年末をイメージする言葉が詠みこまれた歌がないのです。だんだん寒くなります。又インフルエンザが流行する季節になりました。健康に過ごされることを願っています。
君待つと 庭にしおれば うちなびく わが黒髪に 霜そ置きにける
あなたを待つと言って庭に居ると、ふさふさした私の髪にそっと霜が降りていた
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我が背子と ふたり見ませば いくばくか この降る雪の 嬉しくあらまし
好きな人と二人で降る雪を見るのであれば、どんなにか楽しいものであるのだろうに
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突然雪が降った、消え残りの雪と一緒に山橘が日に映えている。実を取ってこよう
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山越しの 風を時じみ 寝る夜おちず 家なる妹を 懸けて偲ひつ
山を越して風が絶え間なく吹くと、絶えるとき無く遠くの妻が偲ばれる
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