6月の歌
6月、梅雨の季節。万葉集の歌に梅雨を詠んだ歌はありませんでした。”梅雨”という言葉は中国から伝わって来た言葉だそうです。おそらく万葉の後に伝わって来たのでしょう。”梅雨”を”長雨”と言ったのかも知れません。”長雨”は3首詠まれていました。長歌で一首、短歌で2首です。この季節に咲く花、アヤメ(菖蒲)は”あやめぐさ”と言って万葉集に詠まれています。今月は長雨の歌一首と、アヤメ草の歌3首を選びました。
卯の花を 腐す長雨の 始水に 寄る木屑なす 寄らむ子もがも、
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霍公鳥 いとふ時なし あやめぐさ かづらにせむ日 こゆ鳴き渡れ
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